「布紙用グルー」と「家庭のり」はどちらを使うと良い?
布紙用グルーが手軽でおすすめです。
家庭のりは水で溶く必要があるため、容器、泡だて器などの道具も必要になります。
ワークショップの場合、会場で水道が使える洗い場があることを確認する必要もあります。
それぞれの詳しい特徴については副資材の紹介ページも参考にしてください。
和紙のきらきら万華鏡などの小さな和紙工芸品は、スティックのりでも作れます。
布紙用布紙用グルーの代用となるのりはないの?
家庭のり(でんぷんのり)と水を1:1程度で溶き、ティースプーン(プラスチックスプーン)2杯分の木工用ボンドを加えると、布紙用グルーの代用として使えます。
※混ぜた後、硬さの様子をみてボンドの量を調整します。
ボンドを入れることで接着が強くなり、乾きが早くなります。
※使用するまでは、ラップなどして乾くのを防ぎます。
2.組み立て
組み立てがうまくできない
凹凸をきちんと合わせてセロテープでとめます。
→の指示があるものは、→の面を上にして組み立てます。
セロテープの貼り方と貼る枚数
説明書の図の通りにセロテープを貼るのがポイント。セロテープはたくさん貼れば良いというものではなく、貼りすぎると、きっちりしすぎて遊びがなくなってしまいます。
特に引き出しの枠やポケットなどの内側のパーツになる部分は、貼りすぎるとうまく合わなくなるので注意してください。
セロテープはどれくらいの長さで貼れば良い?
セロテープは短め(3㎝くらい)に切って、本体に貼ります。
貼ったセロテープが長すぎた場合は、少し剥がして切ましょう。
3.友禅和紙を切る
型紙と切った和紙を一緒にしておきたい
型紙に合わせて切った和紙は、型紙と和紙がバラバラにならないように、一緒にクリップなどで留めておきます。
和紙の柄を揃えて貼るために
引出し部分などは、和紙の裏に鉛筆で薄く矢印(↑)で上下(天地)を書いておきます。そうすることで、和紙を貼るときに引き出しの上下(天地)の向きを間違えることなく、柄の向きを揃えて貼ることができます。
白色など薄い色柄の和紙の場合は、和紙の裏に書いた矢印(↑)が透けて表から見えてしまう場合もあるので、薄く書くように注意します。
4.友禅和紙と黒紙(洋紙)を貼る
のりしろをうまく残せない
ボンドをつける前に、和紙の上にのりしろが均等になるよう本体を置きます。
のりしろの目印の付け方は2通り。
白色など薄い色柄の和紙の場合は、表から透けて見えてしまう場合もあるので、薄く書きましょう。
布紙用グルーや家庭のりはどれくらいの量を塗れば良い?
新聞紙の上に和紙を置き、和紙が柔らかくなるまで、のりをたっぷり塗ります。
新聞紙にはみ出すように、和紙の端までしっかり塗ります。
ヨコ・タテと塗り残しがないように気をつけます。
のりをたっぷり塗るメリット
- 本体に貼るときに位置の調整がしやすくなる。
のりが少ないと乾くのも早く、本体にすぐに貼りついてしまいます。 たっぷり塗っておけば、上手く位置を合せられなかった場合に、貼り直して位置を調整することができます。貼る際の失敗を防ぐ一助となります。 - 紙が丸まってしまうのを防げる。
貼って美しい仕上がりのコツは?
引き出しの内側や、タンス本体のフチの内側部分など、和紙の折り返しが見える部分は、和紙の長さを揃えるとキレイに仕上がります。
美しい仕上がりのためには、セロハンテープの貼り方、のりしろの残し方とあわせてポイントになります。
和紙を本体に貼る際、和紙が傷まないかが心配
素手で和紙を貼っても支障はありません。ただし、こすりすぎないように注意します。
心配な方は、和紙を貼ったあとにビニール袋をあててなでると良いです。
ビニール袋をあてて貼る場合、何度か繰り返し使用していると、ビニール袋にも、のりが付いてしまいます。
それが汚れの一因となってしまう場合があるので、ビニール袋のキレイな面をあてて貼りましょう。
シワができてしまった
ビニール袋をあてて指でシワを擦るように伸ばします。
(商品や黒紙などが入っていたビニール袋に手を入れて、手袋のように使ってシワを伸ばすと良いです。)
内側に折り込んで貼った和紙が浮いてしまった(引出の内側の角など)
指やようじなどにのり(グルー)をつけて、押さえるように貼ります。
角やフチ、底の処理が難しい!!
”説明書だけでは分かりにくい”という箇所を動画で詳しく紹介します。
乾かす工程の注意点
”重し”となる物を用意します。重しは、セロテープ台や数冊の本などを用意しておきます。
新聞紙を敷き、上から重しを置いて乾かすことで反りを防止できます。
※新聞紙が水分を吸収してくれます。
辞典のような重い本があると良いです。数冊の本を重ねて重しにしてもOKです。
5.仕上げ
取手の取り付け方のコツ
割り鋲タイプの取手はハサミを使用することで簡単に取り付けられます。
※あやめ(ティッシュケース)、はまぎく(ポケット付きティッシュケース)、和ダンス(三段たんす)などに使用している割り鋲タイプの取手の取り付け方です。
6.番外編
黒紙・洋紙の裏表が分からない
・黒紙は裏表がありません。
・洋紙は模様が浅い面が裏面です。
※分かりにくい場合はどちらを表にしても問題ありません。(表裏が気にならない紙です。)
・「彩小箱」の洋紙は、ざらざらした面が表面です。